CAREER COUNSELING.

キャリア相談

キャリア相談とは

そもそもキャリアとは、厚生労働省の定義によると次のようになっています。
過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖を指すものです。「職業生涯」や「職務経歴」などと訳されます。
出典:厚生労働省 キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント
このようなキャリアの概念を前提として、キャリア形成の支援を目的としたカウンセリングのことをキャリア相談と呼びます。
キャリアカウンセリングやキャリアコンサルティングなどとも呼ばれ、キャリアの専門家が相談者の話を聞き、内容に応じた適切な助言を行っていきます。

キャリア相談でよくある悩み

キャリアの悩みはその人の背景や経験によって千差万別ですが、「きづく。転職相談」にご相談いただくジャンルとして、大きく3種類にカテゴライズされます。

1.今後のキャリア形成のために自分の強みの言語化をしたい

これは年齢が30代や40代のビジネスパーソンからいただくことが多いご相談です。
いままで与えられたタスクやミッションを堅実に対応してきた人、がむしゃらにキャリアを突っ走ってきた人が悩む傾向にあります。1つの節目となる年齢でもあり、「任せられたらある程度こなせるけれど、結局自分がしたかったことは何なのか?自分は何が得意なのか?」など一度立ち止まって見つめ直したいと考える方が増えています。

2.適職について考えたい

これは年齢が20代や30代のビジネスパーソンからいただくことが多いご相談です。
現職に大きな不満はないものの新しいチャレンジをしたい人や、いままで会社を転々としていて次こそは「自身がやりたいこと」「自身に合う環境」を見つけたい人が悩む傾向にあります。

相談者に都度お伝えしていることとして、「適職を見つけるのではなく適職候補を見つける」意識を持ってもらうことです。適職という言葉を「何も努力をせず結果が容易に出せる仕事」だと勘違いされている方が結構いらっしゃいます。もちろん自身の強みを活かした仕事に取り組めるので、充実感や成果の出しやすさなどはあると思います。ただどの仕事でも壁は存在しており、その壁を乗り越えないと適職には昇華できません。その意味でも適職候補を見つけるため、トレーニングを行っています。

3.転職活動中だが選考が全然進まない

これは年代問わずいただくご相談です。
お悩みの要因として、大きく4パターンに分類されます。

  1. その人のスキル・人柄などが読み取りづらい職務経歴書になっている
  2. 転職活動軸とアピールが合致していない
  3. 企業研究がゆるすぎて志望動機に深みがない
  4. 準備不足で面接で上辺の話しかできていない

選考状況を含めた状況をヒアリングをした上で最適な解決策を提案し、トレーニングを通じてサポートしています。

キャリア相談の流れ

全ての悩みに共通することですが、まず最初にやるべきことは「自分自身を知ること」です。例えば、なにか絵を書こうとするとき、最初に行うことはどの絵の具を持っているかだと思います。キャリアビジョンが絵だとすれば、絵の具は自身の強み・価値観です。仕事で活かせるスキルは何なのか、どういう瞬間がワクワクするのか、いままでどのような価値観で動いていたのか。これらを自己分析を通じて言語化していき、自分自身を知ってもらいます。

その後は悩みに応じてアプローチが変わってきます。転職を考えている人であれば、自身を活かせる環境探しを行い、その環境に受け入れてもらえるようなアピールの準備を行います。キャリアプランを考えている人であれば、理想像を具体的に考え、現時点の自分に足りないものを補う行動目標を策定してもらいます。

キャリア相談を受けた人の感想

40代・男性

キャリア相談を経て自分の価値観を理解できたため、仕事上で「嫌だなあ」と感じたときも、なにが嫌なのかの言語化ができるようになり、割り切って考えることができました。楽しいと思えるときも「なぜ楽しいのか」が言語化できていることで、自分の行動に自信が持てるようになりました。自分自身と友達になれたような感覚です。
引用:「きづく。転職相談」受講者インタビュー第14回

30代・女性

30代・女性 転職に関すること、キャリアに関すること、自分自身に関することなど、知っているようで知らないことがたくさんあったと再認識しました。ひとりだと様々な決断に不安を感じていましたが、自分の強みに気づけたことと、コーチがその決断を応援してくれたことで、自信をもって行動することができ、無事転職することができました。
引用:「きづく。転職相談」受講者インタビュー第8回

キャリア相談の注意点について

有意義な相談を行うためには、いくつか注意点を押さえておく必要があります。ここではキャリア相談を行う際の注意点をご紹介します。

1.目的を明確にする

キャリア相談を行う前に、自分が何を求めているのか目的を明確にしておくことが大切です。相談の目的がはっきりしていれば、相談相手もアドバイスをしやすくなりますし、自分自身も具体的な解決策を見つけやすくなります。

2.適切な相談相手を選ぶ

キャリア相談を行う際には、適切な相談相手を選ぶことが重要です。相手の知識や経験を十分に活用できるよう、相談相手選びには注意しましょう。

3.情報を整理しておく

相談を行う前に、自分のスキルや経験、興味・関心を整理しておくことが大切です。情報が整理されていれば、相談相手に自分の状況を正確に伝えることができ、適切なアドバイスを受けることができます。

4.開かれた態度で臨む

キャリア相談では、相手からのアドバイスや意見を素直に受け入れ、自分の考えを柔軟に変えることが求められます。開かれた態度で相談に臨むことで、新たな視点やアイデアを得ることができるでしょう。

5.無理な決断を避ける

キャリア相談の結果、すぐに決断を迫られることがあるかもしれません。しかし、無理な決断は避けるようにしましょう。相談の結果をじっくりと考慮し、自分自身の価値観や将来のビジョンを踏まえて、慎重に決断を下すことが重要です。焦らず、自分にとって最善の選択ができるように努めましょう。

6.相談内容を記録する

キャリア相談では、様々なアイデアやアドバイスが飛び交います。後で振り返って確認できるように、相談内容を記録しておくことが大切です。メモや録音を活用し、相談の成果を確実に自分のものにしましょう。

まとめ

キャリア相談は、自分の将来についての重要な判断材料を得るためのプロセスです。上記の注意点を押さえておくことで、有意義な相談ができるでしょう。自分のキャリア形成に役立て、充実した未来を手に入れましょう。

キャリア相談を受けるメリット

キャリア相談は、自分の進路や将来の仕事についてアドバイスを求めるための重要なプロセスです。しかし、キャリア相談を受けることにどのようなメリットがあるのでしょうか。この記事では、キャリア相談を受けるメリットをご紹介します。

1.自己理解を深める

キャリア相談を受けることで、自分の長所や短所、スキルや適性を客観的に把握することができます。これにより、自己理解が深まり、自分に合ったキャリアパスを見つけやすくなります。

2.新たな視点やアイデアを得る

キャリア相談では、相談相手から新たな視点やアイデアを得ることができます。これにより、自分では気付かなかった可能性やチャンスを発見することができるでしょう。

3.適切なアドバイスを受ける

キャリア相談では、相談相手が自分の状況を踏まえた適切なアドバイスを提供してくれます。これにより、自分一人で悩んでいた問題に対する解決策が見つかることがあります。

4.目標設定のサポート

キャリア相談を受けることで、自分の目標を明確にし、達成するための具体的なプランを立てるサポートを受けることができます。目標設定がはっきりしていれば、効率的に進むことができます。

5.モチベーション向上

キャリア相談を受けることで、自分の将来に対する意欲やモチベーションが向上します。自分に自信を持ち、前向きな気持ちでキャリア形成に取り組むことができるでしょう。

6.将来の不安の軽減

キャリア相談を受けることで、将来に対する不安が軽減されることがあります。相談を通して、自分の進むべき道が明確になり、前途不安を解消することができるでしょう。

7.スキルアップのためのアドバイス

キャリア相談では、自分が向上すべきスキルや知識をアドバイスしてもらえることがあります。これにより、自分の成長のために何を学ぶべきかを明確にし、効果的なスキルアップができるでしょう。

まとめ

キャリア相談を受けることには、さまざまなメリットがあります。自己理解を深めることから、適切なアドバイスを受け取り、モチベーション向上や将来の不安の軽減に至るまで、キャリア相談は自分のキャリア形成に大きな影響を与えることができます。適切な相談相手を選び、積極的にキャリア相談を活用して、自分の理想とするキャリアを築きましょう。