【転職おしえて！シリーズ】20代の転職で転職エージェントや求人サイトはどのように活用すべきですか？

2024年11月30日

こんな質問が届いていました！

転職活動を進めるにあたり、転職エージェントや求人サイトをどのように効果的に活用すればよいでしょうか？また、年齢や希望職種、経験年数によってこれらのサービスの使い分け方は変わるのでしょうか？最適な求人に出会うための戦略や注意点についてアドバイスをお願いします。

転職活動を進める際、転職エージェントや求人サイトの活用方法は、年齢、希望勤務地、勤続年数、希望職種などの条件によって異なります。ここでは、一般的な目安として、いくつかのパターン別に活用法をご紹介します。

【第二新卒の場合】

転職エージェントの利用はあまりおすすめしません。

理由1：採用コストが高い
企業が転職エージェントを通じて人材を採用すると、年収の30％〜35％の手数料が発生します。例えば、年収400万円の場合、約140万円ものコストがかかります。企業にとって、まだ実績や社会人経験が乏しい第二新卒の方にこのコストをかけるのはリスクが高いため、エージェント経由の採用を避ける傾向があります。
理由2：紹介求人の偏り
第二新卒向けの転職エージェントの場合は、一般的な転職エージェントと異なり手数料が格安になっている場合があります。ただそんな第二新卒向けのエージェントが紹介する求人は、人手不足の業界や職種が中心です。具体的には、SES（客先常駐型のシステムエンジニア）、家電量販店の販売スタッフ、施工管理などが挙げられます。これらの職種に興味がある場合は問題ありませんが、他の業種・職種を希望する場合はミスマッチが生じる可能性があります。

求人サイトや直接応募が効果的です。

理由：企業のリスクを軽減
未経験分野への転職では、企業にとってどの程度活躍できるか未知数です。エージェントを利用せず直接応募することで、企業は採用コストを抑えられ、あなたを「掘り出し物の人材」として評価してくれる可能性が高まります。
例外：関連性のある職種への転職
例えば、人材業界の営業から人事職への転職など、職種は異なるものの業界やスキルに関連性がある場合は、転職エージェントを利用することで適切な求人に出会える可能性があります。

【その他の場合とまとめ】

まずは転職エージェントに相談するのも一つの手です。

エージェントの活用
転職のプロであるエージェントは、あなたの経験やスキルに合った求人を紹介してくれます。ただし、紹介された求人が希望と合わない場合、理想と現実のギャップがある可能性があります。その場合は以下の対応を検討しましょう。
現職での実績を積む
現在の職場でさらに経験を積み、スキルアップを図ります。
副業で知見を広げる
副業やパラレルワークを通じて、新たなスキルや経験を得ることができます。
自分で求人を探す
求人サイトや企業の採用ページから直接応募することで、希望に合った求人に出会える可能性が高まります。

注意点：

採用要件とのマッチ度
求人票に記載されているスキルや経験と自分の経歴が一致しない場合、エージェント経由での内定獲得は難しいです。企業は高い採用コストをかける分、求める人材像に厳しくなります。
エージェントの提案に注意
エージェントから「要件が緩和されている」と提案されることもありますが、これは稀なケースです。企業は基本的に妥協しないと考え、慎重に判断しましょう。

実例：

直接応募で内定獲得
「きづく。転職相談」の受講者で、エージェント経由では書類選考に落ちた企業に直接応募し、内定を獲得したケースがあります。

採用はビジネスである

企業は採用にもビジネス的な視点を持っています。高額な採用費用をかけるからこそ、求める人材像に妥協しません。この「お金」の感覚を理解すると、転職活動を戦略的に進められ、より良い結果につながるでしょう。

まとめ

20代の転職活動では、自分の状況や希望に応じて、転職エージェントや求人サイトを使い分けることが重要です。特に経験が浅い場合や未経験の職種・業種に挑戦する場合、求人サイトや直接応募を活用し、企業にとって魅力的な「掘り出し物」として認識してもらえるよう戦略を立てましょう。また、エージェントの活用が有効な場合もありますが、企業の視点や採用コストを理解し、現実的な目線で転職活動を進めることが成功の鍵となります。